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2023年3月号のMONTHLY ラスベガスの月間生活情報誌【LAS VEGAS JAPAN TIMES】の表紙に剣士朗さんが掲載されています。

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INTERVIEW

casaricotoピックアップアーティスト

サーカスアーティスト 剣士朗

2023年3月、北アメリカ最大のサーカスfest『VIVA FEST』に出場する剣士朗さんをインタビュー!!

 

2022年12月『OnlineCircus KIZASHI ~ラスベガスへの道~』で見事VIVA FESTの出場権を獲得されました。

casaricotoでは協賛とし賞金を、代表林が審査員として参加しました。

審査員のVIVA FESTのプロデューサーも剣士朗さんのパフォーマンスに感動し、審査員一同満場一致で選出されました。

 

VIVA FEST

https://www.thevivafest.com/

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シルホイールとの出会い

実は野球少年で、大学も野球進学をされていました。しかし2年生の時に引退。その後カナダへ1年間留学をされています。帰国後、人生の進路、未来を考え、様々なことにチャレンジされました。ボクシングやバーテンダー等、体験を重ね、遂にシルホイールに出会いました。驚いたのが、ネットで職業を検索していたところでサーカスアクトを発見し、「これだ!」と思い挑戦したとのこと。すぐにどこで体験できるか検索し、大阪のアクロバットスクールを発見し、申し込みをされたそうです。通常、新体操等を経験された方や、体育学の方がはじめることが多いそうですが、未経験の22歳がスタートするということは珍しいことです。はじめに体験をした時の「楽しい」という感覚で、シルホイールを職業にしようと思ったそうです。3回程度でスクールには通わなくなり、独学で練習をはじめられました。勉強法もYoutubeやInstagramで海外の選手を参考にされたそうです。日本には、シルホイールの競技者は何百人もいません。ここで語学留学の経験が活き、海外の動画でも学ぶことができました。

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始動

毎日の練習が生きがいと言えるくらいシルホイールを楽しんでいる剣士朗さん。なんとスタートして3カ月でサーカスイベントの前座に出演。練習と同時に、出演できそうなイベントやプロデューサーのHP、SNSなどへDMを片っ端からお送りしていました。野球で鍛えられた精神力と、自分の決めた道を突き進むだけという覚悟から驚異の行動力には驚かされました。そんな中、2019年11月『sports musical in 大阪城ホール「energy」笑う筋肉 Vol.2』に出演し、大きなステージを経験することに。勢いに乗り仕事も増えはじめたころ、新型コロナウイルス感染拡大の時期に入ってしまい、仕事も出演も一切なくなってしまいました。

ダーク期

コロナ期に入り出演の問い合わせをするイベントもなくなっていました。フードデリバリーの配達やオンラインで英語の先生をして生計をたて、練習は毎日欠かさず行う日々が続きました。活動場所の減少や志気の低下により世の中で多くのアーティストが活動休止を決めてしまった時期ではありますが、剣士朗さんは楽しいという気持ちは変わらずトレーニングに励んだそうです。

少しずつ環境が変わり仕事がはじまり、2020年秋に遂に長期の仕事が決まりました。関東でのディナーショーへの出演です。しかし、事故を起こしてしまい膝の半月板負傷により手術。リハビリを行い3カ月の入院生活になってしまいました。1日も早く復帰したいという強い気持ちでリハビリを頑張り、時にはギブスを勝手に外し病院内では危険人物扱いになっていました。

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快進撃

退院後ブランクを取り戻すべく、ハードなトレーニングに励みました。イベントも増え始め、コロナ期前に問い合わせていたDMの反応が一気に戻ってきました。負傷からわずか半年で復帰出演を果たすと、数多くのイベント出演、更にはシルホイール日本代表選考も通過し、順風満帆な時期に入りました。そして2022年12月30日、2回目の挑戦で『OnlineCircus KIZASHI ~ラスベガスへの道~』で見事VIVA FESTの出場権を獲得されました。

 

VIVA FESTにチャレンジ

2023年3月、VIVA FESTへの意気込みをお聞きしました。KIZASHIからは練習量を増やしています。演目はそのまま。完成度を高めていくだけ。そして楽しむこと。ただそれだけと。この演目は剣士朗さんがはじめて自分で全てを構成したパフォーマンスになっています。レベルを上げ、どんな感想や反応がでるか楽しみでもあります。

KIZASHIでの演技を先輩パフォーマーたちに映像をみせアドバイスをもらったそうです。人徳というのでしょうか。彼のまわりには昔から人が集まってきています。そしていつも助けてもらえる、導いてくれる素晴らしい人がいます。この人を引き付ける力もアーティストとして必要不可欠であり、天性のものだと思いました。

VIVA FESTは世界中の有名サーカス団のプロデユーサーが審査員として参加されます。公開スカウトのようなイメージです。結果として何かの賞は狙っていきたい、と気合も十分でした。是非世界の大きな舞台で活躍する姿を見たいですね。

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今後の活動

これから目指していく未来をお聞きしました。まずは日本で一番有名なサーカスアーティストになること。自身の名前で集客できるように頑張っていきたい!と。しっかりと目標をたて努力し続ける姿勢が、天下を取れる日が近いなと思いました。サーカスアーティストとして見る人に楽しんでいただけるオリジナリティやユーモア等が必要と言われています。しかし剣士朗さんはオリジナリティに全く興味がありませんでした。とことん技術面を極め、誰もが単純に「凄い」と言われることを目指しています。

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インタビューを通じ、剣士朗さんは「行動力」の塊でした。これにはシルホイールを日々楽しんでいる。この気持ちが根本にあるからできることだと思います。サラブレットと違う入り方であるからこそ、剣士朗さんにしかできないパフォーマンスが世界を魅了するであろうと、私は確信しました。まずはVIVA FESTで素晴らしい結果を。そして、今後の飛躍を楽しみに応援させていただきます。

【プロフィール】

村上剣士朗 シルホイールパフォーマー・現日本代表/サーカスアーティスト

その他、エアリアルシルク・アクロバット・アクションなど様々なスキルを習得。
シルホイールという珍しいパフォーマンスで数々の舞台に出演。

『OnlineCircus KIZASHI ~ラスベガスへの道~』で優勝。来年ラスベガスで開催される世界最大級のサーカス【VIVA Fest】の出場権を獲得。