米寿の門を開いて過ぎ去った日々を振り返り部屋の片隅に山の様に積み重ねた作品の数々書軸・版画・篆刻帖・油絵・水彩画・墨彩画等々、この作品の山に身を置いてやがて往くのかと思うと些か悔し心に胸が疼きます。 そこで、ここ五十年余年来隠れた「日本の風景」やがて消滅するのではないかと思われる山村の片隅に今もなお現存する茅屋を捜して描き上げた作品をなにかの形にして残したいと思っていたところ、これらを纏めて本にしたらとの勧めもありスケッチ数千枚の中から選んで、この作品集ができました。

描いた作品は一枚・一枚が懐かしく<br>
汗を流し、時には思いがけぬ、ハプニングに遭遇したことなどの貴重な思いが詰っております。<br><br>

素朴で、かつ簡素、しかも素晴らしい形態美、茅葦の魅力を、末永く誌上に残したいと願うばかりです。

首回八十年

富士山

法隆寺の天蓋の像

薔薇(油絵)

白樺林の別荘(油絵)

茅葺きのお寺(油絵)

知多の豊浜港(水彩)

忍野八海より富士を望む(水彩)

長浜で見つけた竹製品の店(水彩)

柳生の里(版画)

足助の酒造所跡(版画)

忍野の隠居所(版画)